Badminton in USA
(英語:English) 埼玉県バドミントン協会 常任理事 杉本範雄(当時 埼玉県立和光国際高等学校教諭)
ここで紹介するAragon
High Schoolのホームページには、スポーツ活動の成果や
PTA活動などが載っています。英語ですが雰囲気はわかります。是非、ご覧下さい。
--------------------------------------------------------------------------------
2000年3月の末に、たった1週間という短い時間でしたが、サンフランシスコ郊外のサンマティオ
(San Mateo)という街の公立高校で過ごす機会に恵まれ、アメリカで高校生のバドミントンを
見ることができました。
私は高校で10年来、授業でパソコン通信・インターネットを利用して海外の
多くの学校と
交信を続けてきました。その中の1つが今回お世話になったのがAragon High Schoolです。
E-Mailによる交流を続けていくうちに、スポーツ活動
として「バドミントン」があることがわかり、数人の生徒と共に体験することになりま
した。 初めは、「アメリカにバドミントン」は信じられませんでしたが、カリフォルニ
ア州はアジアからの移民の人々が非常に多く、その中で 中国系の人々が積極的にバドミ
ントンをはじめているようです。
(ロサンゼルスには、バドミントン専用体育館もできたという話も 聞いています)
訪れた地区の高校(1地区に5、6校あります)は、必修クラブのような形(部活と授業
の中間)で、スポーツ活動を取り入れています。ただ、日本と違い同じ種目を通年行わず、
季節ごとに変えていくようで、 バドミントンは2月から5月がシーズンのようでした。
また、3月から4月上旬には、いわゆる春休みがないので、日本から訪問するには好都合
でした。(イースターの休みは、年によって異なり今年は4月の第3週です)
私たちは、
1時間目から5時間目までは授業に参加し、6時間目(2:30)から5時までバドミント
ンの練習に参加しました。 練習場となるのはサブ体育館で天井が低く、コート(6面)は
手作りでした。コーチ(顧問)は体育の先生(女性・バスケット)、生徒は男女40人
ほどで、その大半がアジア系の生徒でした。ランニング・ウオームアップは特に変わりなく、
ただし、練習はナイロン球を使用していました。(羽毛球は値段が高くて手がでないそうです)
コーチは、2月に赴任したばかりで、バドミントンの経験は全くないそうで、基礎の
フットワークやストロークもわからない状態でしたので、 私と生徒で見本をみせると歓声が
あがり、私に臨時コーチの要請がありましたので、練習の指揮をとらせてもらいました。
アメリカの生徒たちは、汗まみれになりながらも一生懸命ついてきてくれ、練習は真剣その
ものでした。 また、他校との練習試合に出かけることも体験できました。「あの黄色いスクー
ルバス」に乗って、別の高校にいき3種目(シングルス、ダブルス ミックスダブルス)
15試合行い、Aragon High Schoolのチームは全敗に 近い負け方をしました。相手校チーム
は、日本の部活チームのように統制がとれていて、かけ声もかけていました。また、そのコー
チは 中国系でバドミントン選手の経験ある人でした。私の生徒も3試合ほどダブルスをする機
会に恵まれましたが、勝てません でした。(私のチームは地区予選会1〜2回戦組です)
短い期間で、特定の地域でのバドミントンの研修でしたが、アメリカでも 着実に浸透し
始めている感じがしました。近い将来、日本のよいライバルになってくると思います。
また、来年、訪れる機会があればと願う日々です。
滞在中見つけた興味ある話
1 先生方の愚痴
スポーツ活動で、試合・練習試合は授業中に、おこなわれるので、
シーズンになると多くの生徒が「公欠」で、出かけてしまい「授業に
ならないと」多くの先生方が愚痴っていました。
(日本と同じですね) |
2 練習試合で「審判無し」
生徒がたくさんいたのに、各試合に審判つけませんでした。
私の生徒は慣れないので、何回も途中で得点の確認をしていました。
(英語の勉強にはなりました)
私たちが他校と練習試合をするときは通常審判をつけますが・・・ |
3 体育館フロアーは「土足で」
アメリカですから当然、フロアーは土足OKです。(韓国も中国も台
湾も 土足でOKでした)履き替えは、日本の独特の文化ですね!!
|
4 「黄色いスクールバス」
一度、乗って見たかったバスです。このバスは通学だけでなく、
練習試合や遠足など、学校行事に使えるように契約してあるよう
です。 |
5 今回の訪問は、
Aragon
High Schoolのバドミントンクラブの保護者を中心とした
PTAの皆さん方のボランティア活動によって実現できました。
アメリカのボランティア活動の懐の深さを知ると同時に、 あらためて
お礼を言わせていただきます。 |
|
|